TOEICを受ける意味はあるのか?

英語

Twitter社交界には、風物詩とも言える、年に1,2回発生する、皆が大好きな論争が存在する。それらは何度炎上し何度鎮火されても、手を変え品を変え、不死鳥のように私たちの前に現れ、琴線をくすぐっていくのである。

代表的なものとしては、奢り奢られ論争、本当の金持ちは〇〇しない論争、大学には行かなくていい論争、などがある。

そして、TOEIC不要論についても、もはやその代表格となろうとしている。必要派も不要派も双方でさまざまな理由があるのだろうが、私はあえて立ち位置を明確にしたい。
結論から言うと、この記事では、私は明確にTOEICは絶対に受けるべきという話をしたいと思う。

TOEICを受ける意味を考える前に、まずは不要論をおさらいしてみよう

私はTOEICは受けるべきという立場であるが、まずは不要の意見も見てみようと思う。

奢り奢られでも何でもそうだが、優れた論争というのは、賛成派にも反対派にも尤もらしい意見が存在し、一見してどちらの主張が正しいか理解しづらい、という特徴がある。

参考までに、TOEIC不要論はどんなことを根拠に不要と言っているのかを考えてみたい。

  1. スピーキングが入ってねえじゃんよ
    TOEICってリスニングとリーディングだけで、スピーキングがないじゃん。だいたいさ、英語なんて喋れないと全く意味ないよね。いざTOEICの点数だけ上がってもさ、実際の仕事で使えなかったら意味ないっつーの。
  2. TOEIC用の対策すれば取れるじゃん
    知ってる?TOEICってさ、TOEIC専用の対策があって、それ用の本とかも売ってて、そういうの勉強すれば、100点200点は上がるらしいよ。なんだそれって感じだよねw もはや英語のテストですらないじゃん。ほんとの英語力を測りたいなら、TOEFLとか受けなよ。
  3. 社会人にもなって、何かの点数に一喜一憂するってイケてなくない
    なんかさ、誰かが決めた基準で、誰かと比べられて、その結果の点数に一喜一憂するってさ、正直社会人としてどうなのよ?ビジネスマンだったら、ビジネスの結果で語らんかい!大人になって何かの点数を誇らしげに語る人って、なんていうか、色々と察してしまうよね。

ここまで見てきて率直な感想。すべてその通りである。
TOEICにはスピーキングもないし、TOEIC対策で点が取れるのも事実だし、ビジネスマンが誰かが定めた点数で測られるのって正直イケてないと思う。

しかし、である。

これらの指摘を正直に受け止めてもなお、私はTOEICを絶対に受けるべきと断言する。
これからその理由を説明する。残念だが、TOEIC不要論には決定的な要素が欠けている。

それは、「忙しい社会人が、自分の時間を消費してTOEICの勉強をする理由は何か?なぜTOEICを勉強しなければならないのか」という至極当たり前の視点だ。

TOEICを受ける最も大きな意味は、市場価値=年収を上げること。

これはとても重要なことなので覚えておいて欲しい。社会人が自分の時間を消費して勉強する目的はただひとつ、年収を上げるためだ。

これをまっすぐに見つめないといけない。ここから逃げてはならない。なぜなら、年収を上げるということは、自分が世の中に提供する価値の対価を増加させることに他ならず、あなたを雇う会社にとっても、あなた自身にとっても、そして世の中にとっても良いことだからである。もちろん、勤め人だけではなく、経営者にとっても同様だ。

キャリアを巡る全ての論争は、ここを起点に考えなければならない。資本主義で生きている以上は、「キャリア戦略とは、自らが得る収入を1円でも多くすることが目的である」という絶対的な原理の前では、あなたの思想や考え、感情などは劣後する存在だ。

すべてはここに行き着くべきなのである。つまり、年収を増やすところから逆算して、何を勉強するか?どのように勉強するかを考えるべきなのだ。

大事なのは年収を上げることだ。その資格が本当に意味のあるものか、英語力が上がるものか、そんなことは一旦捨てていい。世の中が、企業がTOEICをどのように評価しているのかを考えよう。

これは、TOEICが発表している、「上場企業における英語活用実態調査」の中にある、採用時、または昇格時にTOEICを評価指標として利用している企業の割合である。

TOEICは、実に7割の企業から採用の参考として評価されているのである。実際に私も、TOEIC900点という数字がいかに強力か、転職エージェントに会うたびに感じさせられる。実際のスピーキング力が問われるまでもなく、あなたは英語ができる人材ですね、というように扱われるのである。

もちろん、外資系企業で働くにはスピーキング力は必要なのであるが、そんなものは入ったあとで死ぬ気で覚えればどうにでもなる。TOEIC高得点を取っていれば、単語や文法などの基礎は固まっているので、あとは話す練習をすればいいだけだ。

TOEICを受ける意味は無い、という人の言い分をもう一度見てみよう。

あなたが学生で、将来のことはまだまだ先の話だから考えたくなくて、ただ英語が話せるとかっこいいから、いつか海外の友達をつくって英語で話してみたいから、という理由で英語を勉強したいなら、TOEICは不要だ。

あるいは、あなたがご年配の方で、あなたの大事な娘さんが外国人と結婚し、生まれてくる孫と英語でコミュニケーションをとるために英語を勉強したいのであれば、TOEICは不要だ。

しかし、私は、このブログを訪れてくれた人に向けてメッセージを書いている。このブログに来ている人は、野心があって、向上心があって、現状より高みを目指したくて、英語を勉強すればいいということはわかっているけど、どれから初めて良いのか・・・と、何かを探してここまで読んでいる人であるはずだ。

そんなあなたは、絶対にTOEICを受けるべきだと確信している。なぜなら、TOEICはあなたの年収を上げる人が、日本で一番評価している英語の指標だからである。

ここで、もう一度TOEIC不要論を見てみよう。

  1. スピーキングが入ってねえじゃんよ
    その通りだ。確かにスピーキングが入っていない。
    でも考えて欲しい。あなたの市場価値を評価し、あなたの年収を上げる人は、あなたのスピーキング力を測るのだろうか。あなたのスピーキング力を、公正な指標を基に数値化し、市場価値を算出するのだろうか。
    そうではない。今のこの日本という国では、TOEIC高得点=英語ができる、すなわち、高い市場価値を持つ人材、なのである。この仕組みを利用しない手はない。大きな目的である年収upのためには、このような市場の歪みを見つけることはとても重要だ。言うなれば、資本主義では、どんなに本当の意味やあるべき理由があったとしても、市場で評価されているものが絶対的な答えなのだ。ビジネスマンなら、その視点を忘れてはならない。
  2. TOEIC用の対策すれば取れるじゃん
    その通りだ。確かにTOEIC対策は存在する。
    でも考えて欲しい。あなたの市場価値を評価し、あなたの年収を上げる人は、TOEICの点数ではなく、TOEICの点数をとったプロセスを評価し、市場価値を決めるのだろうか。
    そうではない。採用者や人事が評価するのは結果、つまり得点そのものである。繰り返すが、どんなにあなたが公正な評価を叫んだところで、現在評価されているものが全てなのだ。それがビジネスという世界だ。今評価されているものがそれであれば、TOEIC用の対策でも何でも、法に触れない限りはあらゆる手段を使って、TOEICの点数を取りにいくべきだ。
  3. 社会人にもなって、何かの点数に一喜一憂するってイケてなくない?
    その通りだ。イケてない。
    でも考えて欲しい。あなたの思うイケてる・イケてないは誰かが評価して、市場価値を上げてくれるのだろうか。あなたがそのような価値観を持っていることは、市場価値の向上に寄与しているのであろうか。市場との評価と向き合うことから、逃げてはいないだろうか。そうやって、イケてる・イケてないで食わず嫌いをしているうちに、市場で評価されているからとTOEIC900点を取ったライバルは、高収入を得て、英語を活かした機会に恵まれ、ますます豊かになっているかもしれない。イケてる・イケてないに拘泥し、自分の市場価値を上げないことの方が、あなたの言うイケてない人材になってしまう可能性はないだろうか。あなたの言うイケてる人材とは、どんな環境であっても、環境を利用し、結果を残す人のことではないだろうか。

TOEICを受ける意味はある。あなたの年収を変えるから。

まとめである。ここまで見てきた通り、ビジネスマンにとって、自分のキャリアをアップデートするためには、TOEICはこれ以上無いほど優れた武器なのだ。

そこには自分の思想も、本当に英語ができるかどうかという議論も、資格がどうこうという話も何もかも入ってこない。

ただただ、自分の市場価値を上げるため、という観点にコミットすれば、TOEICを受けるべきなのは自明なのだ。

TOEICは公式ホームページから応募できる。5分もあれば完了だ。予約してからテストまで少し長いが、その分勉強して待っていたら良い。四の五の言わず、まずは900点を取り、TOEIC不要論にさよならしよう。

TOEICを受ける意味はわかった。じゃあTOEICだけやっていればいいのね?

ここは重要だが、TOEICだけやればいいというわけではもちろんない。あくまで英語学習をする上で、TOEICもあわせて受けておくべきだ、という主張である。

TOEICの勉強は、スピーキング力こそ鍛えられないものの、単語や文法、リスニング力アップにはしっかり役立ってくれる。

TOEICだけに限らず、英語力全般を上げるにはどうすればいいの?という話はここに書いた。

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コメント

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