ディクテーション・シャドーイングってなーに?

英語

前回は、単語学習について説明しました。今回はいよいよ、前半戦の山場となるディクテーション・シャドーイングです。

まずは言葉の定義をあらためて見ていきます。

ディクテーションとは:
英語音声を流し、聞き取った英語を書き出していく学習法のこと

シャドーイングとは:
英語音声を流し、聞き取った英語を真似して発音する英語学習法のこと

言葉の意味を説明すると以上となります。では、ディクテーション、シャドーイングをすると何が良いのでしょうか?

その答えは、なぜ我々は英語を聞き取れないのか?という深淵な理由と関係しています。

まずはこちらの動画、冒頭2秒までで女性の人が何と言っているか、聞き取りに挑戦してみて下さい。

Suits: Season 1 Trailer

聞き取れたでしょうか?正直、よほどの天才でない限り、英語学習を始めたばかりの人にとっては難しかったというのが本音だったと思います。

正解は、

You are looking at the best closer this city’s ever seen.
(この人はこの街で一番のクローザー(※交渉を完結させる人)よ。)

SUITS – season 1 –

と言っています。ジェシカ(女の人)が店員に向かって、自分の部下のことを、この街でベストなクローザーだよ、と言っていました。

なぜこれを最初に見たかと言うと、あなたが今聞き取れなかったのは、音のリンキング(音と音の繋がり)とリダクション(音の脱落)を知らないことが原因だからです。

おそらくあなたは、このように聞こえたのではないでしょうか。

Youre lookin a the bes closer his ity’s ever seen.
ユーア ルッキナ ダベス クローザー イズ シティ ゼヴァシン

リンキング(音と音の繋がり)とは、”ルッキングアット”が”ルッキナ”になること。

リダクション(音の脱落)とは、”ベスト”が”ベス”になることです。

これをマスターしないことにはリスニングはできません。

しかし、これが非常に難しいのです。何しろ、日本語は、書いてあるもの=発音するものなのでわかりやすいのですが、英語では、書いてあるもの≠発音するものであり、考え方が違うのです。

ではどうすれば良いか。長くなりましたが、これを解消してくれるのがディクテーションであり、シャドーイングなのです。

ディクテーションの方法

ディクテーションとは、英語を聞きながら、聞いた音を紙やノートに書き出す英語学習法です。

シャドーイングとの違いは、書き出すことで、より性格な英文の構造を理解できるようになると言うことです。

シャドーイングの場合、聞いたことをそのまま話すので、音のリズムや発音にフォーカスしているのに対し、ディクテーションは、聞いたことが文法的に正しいか?や、この単語はどういう意味なのか?について、ひとつひとつの文章を深く理解していくことができるのです。

よって、ディクテーションをやって聞いたことを書き出せるようになってから、シャドーイングをやる方が、より効果が高いと思います。

具体的にどうやるのかと言うと、まず、自分の好きなドラマ、Tedを1話選び、それをフルで書き出してみることです。自分の好きなものであれば、ある程度内容が推測できるし、途中で飽きてしまう可能性も少ないからです。

何しろ、これは最初の山場と言うべき本当にきつい工程なので、いかに自分のモチベーションを落とさずに頑張り続けられるかが肝要となります。

ドラマだと45分ぐらいあるので、正直長いです。1話すべてをディクテーションしようと思えば、5,6時間以上かかるかもしれません。

よっぽど好きなドラマがあれば別ですが、私の場合は15分ぐらいのTedを使いました。

Why you will fail to have a great career | Larry Smith | TEDxUW

このTedは本当におすすめです。15分ぐらいで時間もちょうどよく、何より内容と言い回しに皮肉が効いていて面白いので、苦痛を感じることなく取り組めました。

手順としては、聞き取った英語をただただ書き起こしていく。聞き取れるまで何度も何度も同じフレーズを繰り返す。これ以上無理だというところまで来たら、字幕を見て答え合わせをし、もう一度聞いてみる。以上です。

言葉にするとシンプルですが、これが相当にしんどいです。ですが、この修業を乗り越えたとき、あなたの英語力は何十倍にもなっています。

多くの英語学習者が、このディクテーション・シャドーイングができずに、結局英語ができるようにならず、挫折します。頑張りどころはここです。信じて、ひたむきに続けて下さい。

シャドーイングの方法

シャドーイングとは、英語を聞きながら、聞いた音を”そのまま”自分でも真似して発音する英語学習法です。元々は、同時通訳者のトレーニング方法としても使われていたメソッドと言われています。

効果は絶大です。思い出して欲しいのが、スピーキングできること=リスニングできることなので、聞いたことをそのまま自分が正しく発音できれば、その文章はもう聞き取ることができるということです。

おすすめはここでもTedです。先程、ディクテーションに使ったTedを、今度は発音してみましょう。

もし何もわからない状態からシャドーイングするとすれば、手順は以下のようになります。

まずは日本語字幕で見て大体の意味を把握します。次に、英語字幕を見てシャドーイングを行います。

この時、文章の意味がわからないままシャドーイングしても効果は半減してしまうので、必ず、文章の意味を理解してからシャドーイングするようにしましょう。

なぜなら、シャドーイングというのは、単に音を真似するだけではなく、言い方や感情、声のトーンを含めて完コピする方が効果的だからです。

これは、スピーキングで自分のものとして使うことにも繋がっています。

そして、何度も何度も、通勤中でも移動中でも、とにかく聞きまくり、シャドーイングしまくります。

この時気をつけるのが、発声する際に、なるべく元の音を真似して発音することです。ここを徹底することで、自分から出すことができる発音のレパートリーを増やし、同時に、聞ける発音を増やすのです。

シャドーイングに関しても、ディクテーションに負けず劣らず、本当に辛い作業になります。それでも道が開けることを信じて、愚直にやり続けます。

こういう風に聞こえていたけど、実はこう言ってたのか、という体験が山程あるはずです。

それらは主に、リンキング、リダクションが関連しています。

リンキング、リダクションについてもっと学ぶために、こちらの動画をご覧下さい。

映画で英語を学ぶ eiga de eigo #4 (LOST Season 1 Episode 19)

断言しますが、リンキング・リダクションを知っていないと、英語を聞き取るのは不可能です。
「I want to talk to him.」という中学生レベルの単純な文章ですら、リンキング・リダクションを知らないと何を言っているのか聞き取れません。

また、先程も触れましたが、「発音できる=聞き取れる」です。
知識としてリエゾン・リダクションを知っていないと、発音することができず、発音できないものは聞き取れないので、全てを聞き取ることが難しくなるのです。

英語学習において、発音記号や、リエゾン・リダクションを学ぶことがいかに重要であるか、わかって頂けたでしょうか。

この方、ニックさんは、他にも素晴らしい動画を数々アップされていますので、時間があればすべて見ることをおすすめします。

おすすめ:

・この英語、聞こえますか?(#1)
・映画の英語で学ぶ eiga de eigo #1 (SUITS Season 3 Episode 2)

何回も、何十回もシャドーイングしていると、次第に、字幕を見なくても空で言えるようになってきます。発音は口の筋肉の運動なので、体が勝手に覚えてくれるのです。

こうなれば遂にあなたの英語力は覚醒し始めます。あんなに辛かったシャドーイングが、なんの苦痛もなくできるようになってきます。

前の段階で学んだ発音について、より深い理解ができるようになります。動画を見直して、改善することで、以前より発音も良くなってきます。

ここまでやると、リスニングの最大の敵である、リンキング、リダクションを攻略できています。カタカナ英語を卒業し、自然な発音を手に入れ、聞き取れるようになっているはずです。

遂に、過酷な練習編が終わりました。それではいよいよ実践です。

ステップ② Training match [練習試合編]へと駒を進めましょう。

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